Make Pentacles

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Pentacle(護符)とは、どんなものか。

Pentacleに魔術の力を吹き込む儀式を聖別といいます。聖別されたPentacleは、惑星の精霊を自在に操る力があり、また、惑星霊を呼び出すことをせずとも、護符を聖別、作成するだけでも願望現実の効果は十分に期待できます。
簡単な比喩でいうと、Pentacle(護符)を一つの霊的なバッテリーと考え、惑星から放たれる巨大な電流を、あなたの『身体』と『魂』という変電所を通して、Pentacle(護符)というバッテリーに充電する。そういうものなのです。
次にPentacle(護符)の作成ですが、これは惑星の霊を呼び出し、それに命令を下すために重要なことです。基本的には、占星術的に定められた時刻に、その惑星と照応する金属、あるいは羊皮紙で作成しなければならないのですが、ここでは、色彩のシンボリズムを最低重視して紙に書き写して作ることとします。自分の目的に合った図形を選び、丁寧に書き写してほしいです。大きさにこだわらずともよいです。

各惑星に適する色
土星 (Saturn) ・・・・・・・・・・・・黒 (Black)
木星 (Jupiter) ・・・・・・・・・・・・青 (Blue)
火星(Mars) ・・・・・・・・・・・・・ 赤(Red)
太陽(Sun) ・・・・・・・・・・・・・・黄(Ye1low)
金星(Venus) ・・・・・・・・・・・・・緑(Green)
水星(Mercury) ・・・・・・・・・・・・さまざまな色・混じつた色(Mixed colours)
月 (Moom)  ・・・・・・・・・・・・・銀 (silver)

作成する場所
誰にも邪魔されない一人の空間、もしくは、専用の魔術のテンプル(祭
儀場)。 実際には、寝室などを利用します。

*Pentacleを作成するには降霊術のための魔法円が必要になります。

時間の設定
利用する惑星の支配時間によらなければならないのです。
次の頁に表を載せました。これを参考にして下さい。

各惑星の支配する時間
<昼用>
昼用

<夜用>
夜用

*数字は日の出(または日没)からの時間を表す。
*太→太陽、月→月、火→火星、水→水星、木→木星、金→金星、土→土星をそれぞれ表す。

[Art and Prayer]
この章では、護符魔術の実践を述べます。手順と祈りが中心です。

Ⅰ場の浄化
Pentacle(護符)の準備も整い、目的の惑星の支配の時刻がきたら、まず場の浄化をするために五芒星の追灘儀式を行います。

準備したPentacle(護符)を自分の前に置く。このとき、清潔な服装で身も心も清浄でなければならない。
五芒星の追徴儀式を行う

次に原書では長々と祈祷が続くが、要は場のテメノス(聖域)へと浄化していくことが重要である。

Ⅱインセンスを焚く
次にアロエなどのインセンスを焚きPentacle(護符)を浄化します。
教会香が手に入ればもっと良いです。なければ、ブランキンセンス(乳香)かサンダルウッド(白檀)の香を、インド物産店などで求めます。
Pentacle(護符)をその煙のなかにくぐらせながら、旧約聖書のなかのダビデの『詩篇』八、二十一、二十七、二十九、三十二、五十一、七十二、百三十四を唱えます。
もっとも、実際には第八編を何度も祈りをこめてくり返すほうが効果的です。

これは、Pentacle(護符)に染みついていたネガティブなものを一掃しそこに惑星のパワーを注ぎ込む器を用意するためです。

Ⅲ 惑星のパワーの召喚
ここで、本題の惑星のパワーを注入します。
次の祈祷を唱えます。

おお、もっとも力強きアドナイよ、もっともたけきエルよ、もっとも
聖なるアグラよ、義なるアレフ、タウ、始まりにして終わりなるかたよ。
万象を御身の知恵のうちになしたもうかよ、御身、アブラハムを御身が
誠実なる使徒となしたもうかたよ、天の星として御身が司る、すべての
種があらゆる地で祝福されるよう、約束されたかたよ、御身、燃える柴
の内に、モーセにその姿を見せられたかたよ、紅海を足を濡らすことな
くわたられたかたよ、御身、シナイ山にて法をあたえられたかたよ、御
身、魂と体のために、御身の使徒ソロモンに偉大なる慈悲をもって聖な
るペンタクル(護符)をあたえられたかたよ、心より、御身に身を低く
せん。御身、いと聖なるアドナイ、その聖なる王国と帝国、その王権が
終わりなきものよりてベンタクル(護符)を御身の力によりて聖別し、
あらゆる精霊にたいすることかなう、徳と力をあたえたまえ。

この段階から、惑星の力を充電します。まず目を閉じ、そして両手をひろげて天を仰ぎ、はるかかなたの惑星神に思いを馳せます。
そこからあなたの魔法円のなかのPentacle(護符)にそのパワーが降り注ぐとイメージします。まず、あなたの頭上から、そのPentacle(護符)に照応する光があなたの体に流れ込み、満たしていきます。
火星なら赤、金星なら緑です。光があなたの体を満たしていくのと同時に、その惑星に照応する感情が全身にみなぎってくるのを感じてください。

土星なら、揺るがぬ意志、山のごとく動かぬ忍耐力、そしてどんなこ
とにも動じず、思慮をもってことに当たるような不動心です。

木星なら、すべてを許し、そしてまた自分を前へ、前へと向上、拡大
させていかんとする意志を燃やします。

火星なら、どんな敵にもひるむことのない、燃え上がるような闘志と
気力を。

太陽なら、あなただけにしかない、誇りと、光への気持ちを。

金星なら、すべてを愛し、そして愛される喜びを感じます。

水星なら、あらゆることを学び、それを伝えるという意志です。

このときあなたは、惑星の神の化身となつていると言つてもいいでしよう。
土星は、時の神クロノス、木星は全能の父ゼウス、火星は軍神マルス、太陽はアポロ、金星はアフロディテ、水星はマーキュリーです。
あなたのうちなるものが最高に高まったら、両手をそのまま護符、つまりPentacleの上にかざします。息を吐くと同時に、体のなかに満たされた光が両手を通り、手の先から放射されてPentacle(護符)の上に降り注ぐのをイメージします。
光は、バスケットボールくらいの大きさのボール状になり、まるで偏光星のように、脈を打つて輝き、質量をもつようにありありと感じられます。その光は、あなたの意志と想像力によって、Pentacleに収敏し、吸収されていきます。その際に、あなたの願いを強烈に心に念じ、それを叶えられるように意思することが重要です。
これで、Pentacle(護符)の聖別は完了です。

Ⅳ 退去許可
次にとても重要な退去許可の呪文です。

永遠にあたるアドナイの名において、汝らの地へ帰るべし。我らと汝
らの間に平和を、そして再び我が呼ばんときには、いかなる時も参集す
べし。

さらにその後、『創世記』の第一章の「Berashith Bara Elohim」(ベラシト・ベラ・エロイム)と唱えます。訳は、「初めに、神は天地を創造された。」です。

最後に五亡星の追雌儀式を忘れずに行います。
なお、Pentacle(護符)はそのあと、身につけるのが基本です。しかし、もっと効果的な用い方は、Pentacle(護符)をどこか目につかないところに隠し、そして、その儀式について「忘れてしまう」ことです。
実は忘却とは、魔術にとって重要な、秘められたテクニックです。忘れさられた感情や記憶は決してなくなったのではなく、深い無意識の層ヘ沈んだのです。それによつて、あなたの念がじつくり燃えつづけます。
そして、それがあなたの運命を導き、不思議な偶然という形であなたの願望を叶えていくのです。